こんにちは,しまさん(@shimasan0x00)です.
0から始めるLaTeXの4記事目になります.
この回ではざっくりと文書が書けることを目標にしています.

とりあえず動かすためには
ではVSCodeを開いてLaTeXで書いていきましょう.
ざっくり言うととりあえず動かすには
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
文章
\end{document}
で可能です.
ですがこれだけでは大雑把すぎるので以前のsample.texを再掲し,少しずつ見ていきましょう.
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
Hello , \TeX!
こんにちは
\end{document}
書式設定する\documentclass{jarticle}
文書をjarticleという名前の書式にしますよという設定.
先頭に書く.
ブロックを表す\begin{document}~
文章のブロックを表す.
\begin{document}
この中に文字を書くと出力される.
\end{document}
改行(段落変更)
改行は通常のエディタとは感覚が違うと思います.
空行があってはじめて改行(段落変更)を認識します.
つまり,
私はグレープフルーツと本が好きな人間です.
私は
グレープフルーツと
本が
好きな人間です.
は同じ1行で出力されます.
もし「私はグレープフルーツと(改行)本が好きな人間です.」としたいのであれば
私はグレープフルーツと
(空白)
本が好きな人間です.
としてはじめて改行(段落変更)されます.
同じ機能を「\par」でも行えます.
改行
単純な改行は「\」もしくは「\newline」で行えます.
1文字の記号を出力する
+,- などならいいのですが「 # $ % & _ { } \ ^ ~ 」の記号をそのまま使うことはできません.
\begin{verbatim} \end{verbatim}
で囲んでその中に書くか「\verb|記号|」で表すことで表現可能です.
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プリアンブル
最初に
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
文章
\end{document}
で文書として表すことができることを紹介しました.
実は\documentclass{jarticle}と \begin{document} の間に細かい設定することができます.
この間の部分をプリアンブルといいます.
追加パッケージで機能を追加したり,フォントを変えたい!,ページ番号を表示させたくない!といった要望を叶えることができます.
例えば使える漢字の数を増やすのは/usepackage{otf}を追加することで実装されます.
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文書の構造
ここでは基本的な文書構造を実現するためのコマンドを列挙しています.
\title{文字}:文書のタイトル
\author{文字}:著者名
\date{文字}:日付
\maketitle:文書名,著者名,日付の出力
\section{文字}:節
\subsection{文字}:小節
\subsubsection{文字}:小々節
\begin{quotation}:引用start
\end{quotation}:引用end
\part{文字}:部の見出し
\paragraph{文字}:段落の見出し
\subparagraph{文字}:小段落の見出し
ではここのコマンドを実行した例を下に示します.

コードは以下に貼っておきますので試してみてください.
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
\title{グレープフルーツ食べたい}
\author{Shimasan}
\date{2018年10月14日}
\maketitle
\section{食べたい}
\subsection{美味しいものを食べたい}
\subsubsection{グレープフルーツ}
かのShimasanは青い鳥のサービスでこう言った.
\begin{quotation}
グレープフルーツは至高の食べ物
\end{quotation}
\part{トマトも食べたい}
\paragraph{段落1}
\subparagraph{段落1.1}
\end{document}
さいごに
ここではLaTeXでざっくりと文書が書くことを目的として紹介しました.
どんどんこの記事を改良してよりわかりやすくなるよう努めます.
