こんにちは,しまさん(@shimasan0x00)です.
高専といえば就職率100%!とか,工学分野における就職は安泰であるというイメージが強いかと思います.
今回はその高専生が編入するべきだということを高専生の離職率という視点から考えていきたいと思います.
離職率から考えてる編入のすゝめ
離職率ということでまずは高専生の就職から考えていきましょう.
高専生で就職を考えている方は, 景気というものを真剣に考えているでしょうか.
おそらくほとんどの人は景気の良し悪しはわかるけど, 「私は推薦で就職試験受けれるんだからあまり関係ないや, 競争しなくていいんだから」ってなってはいないでしょうか.
あなたでなければ周りにそのような人はいませんか??
あるいは今が好景気なのでなんでもいいからとりあえず就職するなんて方はいませんか???
自分の気持ちのことをあまり考えずに就職をする, これほど危険なことはありません.
ですがこのような思考になってしまうのも仕方がない一面というのが高専のシステム上ある気がします.
まず, 高専に入学する際です. 高専には中学生の時期に進路をある程度決定させる強制力があります.
将来は主にですが「工学」に関わる仕事に就くことが中学生の時期に決まってしまうのです.
もちろんその頃から絶対に工学に関わる仕事をする!って決めている人はいいでしょう.
「あなた」×「高専」はベストマッチです.
しかし, ぼんやりと工学系に進みたいなぁなんて考えて入学する人のほうが多い気がします.
でもこれを当人に責めることはできないでしょう.
たかだか15歳がこの先数十年の道を作ろうとしているのですから.
ですのでぼんやり考えて入学した人は5年間という長い期間で気持ちが揺らいでしまうのは無理ありません.なので進路として高専を選ぶ方は凄いと思います.
その結果,高専のカリキュラムで受けたことで得た?技術を使うことができる仕事をいわば, 受動的に選択している気がしてなりません.
ここで私は就職はダメと言っているわけではありません.
色んな事情で早く働くひとだっているでしょうし, 高専時代にかなりの技術を取得しているので問題ないひともいると思います.
ですが私は自分のやりたいと思うことを確定させずに就職するのは危険だと考えています.
そのせいで後述する離職率に高専生はなるのではないかと思っています.
2つ目に考えられることは, 就職を考える時間が短いんじゃないかなぁってことです.
皆さんの高専がどうかは知りませんが, 私の高専の場合は4年生の中盤ないしは後半に就職先を考える時期になります.
前々から行きたい企業が定まっている方はいいのですが, 高専生の就職試験は5年生が始まったらすぐ, もしくはすでに始まっているなんてこともあると思います.
では高専生が自分にマッチした企業を2〜3ヶ月とかで選ぶことはできるんでしょうか.
とまあ高専のシステムを少し見てきたところで本題の離職率について見ていくことにします.
H23年度のデータですし, 高専機構直々に出しているものなので信頼度はどうかなとは思うのですが(アンケート調査であることも含めてですが), 7年以内に約30%の方は離職をしています.
回答者が少ないので厳密な議論は難しいかもしれませんが(14人ですので).
時代の流れを考えてもどうでしょうか. 確かに転職して更に上を目指すこともあると思いますが… .
こんな御高説をたれている私ですが, 自分が心からしたいと思うものをまだはっきりとは見出せてはいません.
それが私が編入をおすすめする理由の一つです.
私が面白いな!って思ったことに出会えたのが, 自分の研究のおかげでした.
そう, たかだか1年くらいの付き合いでしかありません.
なので私は大学生活を通じて, 本当に自分が好きなものがそれなのか, それとも別のものがあるのか知るために通っている一面があります.
編入すると物理的な考える時間が確保できます.
もう一つは, 高度な教育環境で学ぶことができるのが大学であるということです.
おそらくほとんどの確率で高専よりも高度な内容を学べます.
それに専攻とは異なる領域についても専門の人から学ぶことが可能です.
私は工学部に所属していますが, 経済学部の講義を受けていたりします(笑).
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さいごに
今回は離職率から高専生が編入するべきであるということを説明してきました.
本サイトには他にも私の実際に編入学した体験談や, その後についても紹介しています.
高専生なら興味があるかもというIT系も記事を書いています.
追記
2018年7月10日:ありがたいことにご指摘があったので、少し修正しました。
ありがとうございます。
2019年5月20日:上記のリンクが切れていましたが修正.もっと古い調査の結果は以下.