Overleafで日本語使うことで脱ローカルTeX環境
こんにちは,しまさん(@shimasan0x00)です.
今までLaTeXの執筆をするときはWindowsにしろMacにしろローカルに環境を作成して,VSCodeで書き書きしてました.
1,2年前にローカルに環境毎回インストールして依存関係などをケアしながら・・・みたいなので面倒で調べたときにクラウドLaTeX執筆環境であるOverleafが出てたんですけど,ぱっと触って「日本語できないか」って決めつけて触らずにいました.
そうこうして生きてたら,最近共同で論文を執筆する機会があってOverleafを使うことになったんですが,普通に良かったので共有します.
Overleafとは
Overleafはざっくりいうと,クラウドLaTeX環境/エディターです.
様々なテンプレートが用意されていて,英語で書くなら大体欲しいフォーマットはある,日本語テンプレートも公開してくださっている方が増えてきていて使いやすくなっている環境です.
共同編集や共有も楽ですし,バージョン管理機能もある,Git(GitHub),Dropboxなど外部との連携もプランによっては可能で何より研究関連のドキュメントをOverleafに持っていくだけで管理を丸投げできるのでいいですね.
Overleaf内でタグ/フォルダが作成できたり,プロジェクトのコピーができたり,自分のプロジェクトとシェアされたプロジェクトを分けて見たりと必要な機能が用意されています.
日本語を使用する
様々なLaTeXエンジンに対応した内容がOverleafからちゃんと出ています(最高).
私は普段pTeX engineを使っているのですが,その場合はプロジェクトを作成したらlatexmkrcという名前のファイルを作成し,以下の内容で保存します.
$latex = 'platex';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
そうしたら次に,左上にあるメニューからコンパイラをLaTeXに変更します.
これでTeXファイルをCtrl(cmd)+Sで保存すれば日本語を無事コンパイルすることができます.
メニューでキーバインドをVim,Emacsに変えたり,フォントを変えたり,テーマを変えることもできるのでついでに自分好みの環境に変えちゃいましょう.
楽に使用する
まぁでも毎回日本語の環境設定するの面倒です.
なので自身が使用されているstyファイルや先ほどのlatexmkrc,sampleのtexファイルをまとめてzipにしておくといいかもしれません.
Overleafのプロジェクト作成時にzipを選択することができるのでそれをアップロードし,新しいプロジェクトを作成するときにはそのアップロードしたプロジェクトをOverleaf側でプロジェクトごとコピーすればいいだけです.
※ latexmkrcファイルはフォルダの一番外に置いてください.私はそれで少し詰まりました.
自身の研究室や職場で使用されているstyなどがあるのであればまとめてzipにしたものを作成し,共有すると皆さん喜ばれると思います.
目指せ楽環境!